VTuberとしての活動に興味を持ったものの「何から始めたらよいかわからない」と今一歩踏み出せないという人も多いのではないでしょうか。
・「どんな準備をすればいいの?」
・「何を配信したらいいの?」
など疑問を抱えている人も多くいます。
そこで今回は、キャラクターの作成から配信の開始、視聴者との関係構築や活動の広がり方まで、すべてのステップを解説します。
一つ一つは奥が深いので、今回は全体像が掴めるように解説していきます^^
VTuberとは?
VTuber(バーチャルユーチューバー)は、アニメのようなキャラクター(アバター)を使って、動画を投稿したりライブ配信を行ったりする新しいタイプのクリエイターです。アバターを通じて視聴者と交流することで、まるでキャラクターが生きているかのような体験を楽しめるのが特徴です。
このスタイルの活動は2016年に登場した「キズナアイ」が広めたことで注目され始め、今ではエンターテインメントの一つのジャンルとして急成長しています。ゲーム実況や歌、雑談など、さまざまなジャンルで活躍するVTuberがたくさんいます!
VTuberの特徴
- アバターを使って活動:VTuberは、自分の顔を出す代わりにアニメキャラクターのような「アバター」を使います。このアバターは、髪型や服装、表情などを自由にデザインできるので、あなたらしさを表現することができます。また、匿名で活動できるので、気軽に始められるのも魅力です。
- コンテンツの幅広さ:VTuberが作るコンテンツは、ゲーム実況、歌ってみた、雑談配信など本当にさまざまです。自分の得意なジャンルや好きなことを活かして活動できるので、「何をやればいいんだろう?」と迷う心配はありません!どんな人でも楽しみながら始められるのがVTuberの良いところです。
- 活動のスタイルが選べる:VTuberには2つの活動スタイルがあります。個人で活動する場合は自由でマイペースに活動できます。好きな時間に配信したり、好きな内容を投稿したりできるのがメリットです。法人に所属する場合はプロのサポートを受けられるので、質の高いコンテンツを作れたり、大きなプロモーションをしてもらえたりします。
①キャラクターを作る
VTuber活動を始めるにあたって、最も重要で最初のステップは「キャラクターの作成」です。VTuberはバーチャル上での分身であり、視聴者との接点となるため、しっかりとしたキャラクターデザインが肝心です。活動の「顔」として機能するキャラクターを丁寧に考えましょう。
以下の順番で考えていくのがおすすめです。
- テーマとコンセプトを決める
- ビジュアルデザインを決める
- キャラクター設定を詳細に作り込む
順番に詳しく見ていきましょう。
キャラクターのテーマとコンセプトを決める
まず、どんなキャラクターにしたいか、コンセプトやテーマを決めましょう。このコンセプトは、VTuberとしてのイメージや活動内容にも影響を与え、視聴者があなたを認識する大きなポイントになります。コンセプト例として、以下のようなものがあります。
- ファンタジー系キャラクター:ドラゴンや妖精、魔法使いなど、非現実的で夢のある魅力を持つキャラクターは、視聴者の心を掴みやすいです。
- サイバーパンク・近未来系キャラクター:未来的なテクノロジーを反映したキャラクターデザインも人気です。サイボーグやAIロボットのようなデザインは、デジタル感を強調し、SFファンに特に響きやすいです。
- 職業や趣味を表現したキャラクター:先生、シェフ、ミュージシャンなどの特定の職業や、ゲーム、釣り、アートなどの趣味を反映させたキャラクターは、一貫性が生まれ、視聴者に信頼感を与えやすくなります。
発信したい内容をもとに「どんな個性や特徴があるか」「活動中にどんな一面を見せたいか」をしっかり考えてテーマを決めましょう。
視聴者に覚えてもらいやすく、かつ愛されるキャラクターにすることが大切です。
キャラクターのビジュアルデザインを決める
キャラクターのテーマが決まったら、次にビジュアルを作り込みます。 ビジュアルは第一印象を決めるため、以下の点に注意してデザインを進めましょう。
- 髪型と髪色:髪型や髪色はキャラクターの個性を際立たせる重要な要素です。ファンタジーキャラクターなら銀髪やピンク、青といった非現実的な色も魅力的ですし、サイバーパンクキャラクターならグラデーションやメタリックなカラーを取り入れて未来的な印象を強調できます。
- 服装と小物:服装や持ち物をテーマに合わせて選ぶことで、より世界観を表現できます。例えば魔法使いであればローブや魔法の杖、サイバーパンクなら電子機器やメカニカルなアクセサリーなど、キャラクターの特徴が表れるアイテムを工夫して取り入れましょう。
- 目と表情:目のデザインはキャラクターの感情を視聴者に伝えるための大切な要素です。 特に配信中は視聴者に表情が伝わりやすいため、目の形や色、光の入れ方など細部まで緻密にデザインしてキャラクターの生き生きとした表情を再現しましょう。
キャラクター設定を決める
デザインが決まったら、キャラクターの詳細な設定も考えてみましょう。設定が作り込まれたキャラクターは視聴者に親しみやすく、配信トークの定番にもなります
キャラクターのデザインが決まったら、その背景や性格など詳細な設定を考えてみましょう。しっかりと設定が作り込まれていると、視聴者にとって親しみやすくなるだけでなく、その結果、キャラクターの魅力がさらに引き立ち、ストーリーやコンテンツの深みが増します。詳細な設定は以下を参考にしてください。
- 年齢や出身地:キャラクターの背景を設定することで、活動に独自性が増します。異世界から来た設定や年齢不詳など、ユニークな背景も良いアクセントになります。
- 性格:明るい社交的な性格や、クールでミステリアスな性格など、キャラクターが持つ性格を設定することで、配信中の話し方やトーンに一貫性が生まれます。
- 趣味や好き嫌い:キャラクターが興味を持っていることや得意な分野を設定しておくと、特定のテーマに沿ったコンテンツを作りやすくなり、視聴者もキャラクターに感情移入しやすくなります。
キャラクター作成を依頼するのもアリ
キャラクターのイラストをどう作成したら分からないという方は、プロに依頼してしまう方法もあります。手軽にクオリティの高いキャラクターが手に入るのでおすすめです。
- 「SKIMA」:イラストを手軽にオーダーできるCtoCのオーダーメイドマーケットです。 個人が利用するようなイラストを手軽に発注できます。
- 「nizima」:Live2Dモデルの購入、オーダーメイドを行うことができる他、 Live2Dモデルの高性能プレビュー機能が備わっており、気に入ったキャラクターをすぐに動かすことできます。
- 「ココナラ」:イラストレーターが15,000人以上在籍しているので、希望の予算に合わせて驚きのハイクオリティなキャラクターを入手できる可能性があります。
②機材を準備する
VTuber活動を始めるために、最初から高価な機材を揃える必要はありません。
最低限これだけあれば始められる!という機材を紹介します。
1.パソコンおすすめスペック(10万円前後でOK!)
- CPU: Intel Core i5またはRyzen 5以上(推奨スペックIntel Core i7以上)
- メモリ: 16GB以上
- GPU: NVIDIA GTX 1650以上
2.ウェブカメラのおすすめ機材(スマホでも代用可!)
- Logicool C920(約10,000円)
- スマホのカメラ(無料)
3.マイクのおすすめ機材(5,000円〜のUSBマイク推奨)
- FIFINE USBコンデンサーマイク(約5,000円)
- またはイヤホン付きマイク(とりあえず手持ちのものでもOK!)
音質は視聴者の印象に直結するため、最初からクリアな音声を届けるのがおすすめです。ただし、手持ちのマイク付きイヤホンでも始められます。
③ソフトウェアを選ぶ
VTuberとして活動を始めるには、「キャラクターを動かすソフトウェア」と「配信を管理するソフトウェア」が必要です。以下では、初心者にも使いやすい基本的なソフトをご紹介します!
キャラクターを動かすためのソフトウェア
VTuberの魅力は、何と言ってもキャラクターが自分の動きや表情に合わせて生き生きと動くところです!代表的なソフトウェアは以下の通りです。
- 「VTube Studio」:スマホで顔のトラッキングができ、設定が簡単。2Dアバターでの活動を始めるならおすすめです。
- 「Animaze by FaceRig」:Animazeはフェイストラッキング機能が充実しており、即座に表情の変化をキャラクターに反映させることが可能です。初心者でも簡単に操作できる点が魅力です。ただし、こちらはWindows専用のソフトになります。
- 「Mirrativ」:スマホで簡単にゲーム実況を配信できるアプリ。マイクやカメラ、キャプチャーボード等を用意する必要がなく配信の準備にかかる費用がほとんどかかりません。
- 「Live2D」:イラストをベースに立体的な動きをつけられるソフト。柔らかいアニメーション表現が特徴で、他のソフトでは出せない「ぬくもり感」が魅力です。
配信を管理するためのソフトウェア
配信環境を整えるための管理ソフトも必要です。以下のソフトがあれば十分です!
- OBS Studio: 無料で使える配信ソフト。YouTubeやTwitchでの配信がスムーズに行えます。
- Streamlabs: OBSの使いやすさに特化したバージョン。初心者にも操作がわかりやすいのが魅力。
④動画編集ソフトを準備する
VTuber活動では、ライブ配信だけでなく、録画した動画を編集してYouTubeなどにアップロードすることも大切です。楽しい動画や見やすい動画を作ることで、もっと多くの人にあなたの魅力を届けることができます!そのためには、動画編集ソフトを使って簡単に動画を仕上げてみましょう。
初心者向けの動画編集ソフト
動画編集ソフトには色々な種類がありますが、初心者でも気軽に始められるものをご紹介します!
- 「PowerDirector」:初めてでも安心して使える編集ソフトです。操作が直感的でわかりやすく、エフェクトやトランジション(場面切り替えの効果)も豊富なので、プロっぽい動画が簡単に作れます。
- 「iMovie」:Apple製品を使っている人におすすめの無料編集ソフトです。シンプルで使いやすい画面設計なので、iPhoneやiPadでも編集ができます。「初心者だけど、きれいな動画を作りたい!」という方にピッタリです。
- 「Adobe Premiere Pro」:本格的な動画編集に挑戦したい人向けのプロ用ソフトです。カラー調整や音声の加工など細かい編集が可能なので、映像を高いクオリティに仕上げたい人におすすめです。初心者には少し難しいかもしれませんが、将来本格的なVTuberを目指すなら挑戦する価値があります!
⑤配信コンテンツを計画する
VTuberとして成功するには、視聴者が楽しめる内容を提供することが大切です。自分が得意なことや、好きなことを活かして、どんな配信をしたいか考えてみましょう。無理に完璧を目指す必要はありません!「やってみたい!」という気持ちを大切にしてください。
配信のジャンルを決める
VTuberには色々な配信スタイルがあり、どんなジャンルでも工夫次第で視聴者を楽しませることができます。初心者にも挑戦しやすい人気のジャンルをいくつかご紹介します。
- 歌ってみた配信
歌うことが好きなら、自分の歌声を披露する配信がおすすめ!好きな曲や流行の曲を歌うのも良いですし、視聴者からリクエストを募って一緒に楽しむのも素敵です。 - ゲーム実況配信
ゲームが好きな人にはぴったり!新作ゲームや話題のタイトルをプレイすることで、注目を集めやすくなります。「失敗しちゃった!」なんて場面も、視聴者と一緒に笑い合えるので、気軽に始めてみましょう。 - 雑談配信
特別な準備がなくても始められるのが雑談配信です。日常の話や好きなものについて語るだけで、視聴者と楽しい時間を共有できます。自然体で話せるので、初心者にもおすすめです。
スケジュールを立てる
視聴者にとって、次の配信がいつあるか分かると安心して待つことができます。
- 配信日を決める
「毎週金曜夜9時に配信します!」のように、定期的なスケジュールを作ると、視聴者が習慣的に見に来てくれるようになります。 - SNSでお知らせする
配信の時間や内容をTwitterやInstagramなどで事前に伝えると、「次はどんな内容かな?」とファンが楽しみにしてくれます。
視聴者とのつながりを大切にし、活動を広げていこう
VTuber活動で最も大切なのは、視聴者とのつながりを育むことです。視聴者はあなたのファンであり、応援してくれる大切な存在です。小さなことでも喜んでもらえる工夫をしてみましょう。
- SNSを活用する
配信の後、「今日はありがとう!」とSNSで感謝を伝えたり、視聴者のコメントに返信するだけでも、距離がぐっと縮まります。 - コメントを積極的に読む
配信中にコメントを読んで答えると、視聴者は自分の声が届いていると感じて喜んでくれます。 - フィードバックを取り入れる
配信後、「どんな内容が楽しかった?」と視聴者に意見を聞くのも良い方法です。「また見たい!」と思ってもらえるコンテンツ作りにつながります。
まとめ:全体像が把握できたらキャラクター作成から始めていこう!
初めからすべて完璧である必要はありません。少しずつ配信の内容を工夫し、視聴者との関係を築いていけば、自然と活動が広がり方向性が決まってきます。「あなたらしいVTuber」を目指して、楽しく始めていきましょう!
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